家族

距離感が近いからこそ
イライラしたり、優しくなれなかったり。
些細なことで喧嘩したり
時には傷つけ合ったり。
でも本当は、とっても大切に想っていて
ただただ幸せで居て欲しいと願う。
無償の愛。

恋人と家族への想いは、とてもよく似てる。
でも「恋人」には
自分がいることで幸せを感じて欲しい
自分が彼(彼女)を幸せにしたい
そういう気持ちが一番で。
それが「家族」になると
何よりもまず、その人が幸せであってほしい。
そう願う気持ちが一番になる。
そんな気がする。

もちろん「恋人」でも
別れてしまっても
その人には幸せでいてほしいと願うけれど。
それって無償の愛とは、またちょっと違うと思う。

「家族」って難しいよね。
私は家族が大好きで大切。
でも距離が近いからこそ
甘えが出てしまうことも多い。
それが良くもあり、悪くもある。

でも、それでいいんだと思う。
家族だから
甘えられるし
些細なことで喧嘩もできるし
困った時は頼れる。


何かあった時は
損得勘定なしで、全力で、助ける。
だけど。
自分を蔑ろにしてはダメだよね。
老後の面倒も、今後の生活も
助けたいし力になれることならなりたいし
家族の願いなら叶えたいって思うけれど。
でもそれで自分が苦しくなっちゃうなら
止めた方がいい。

だってそう想える家族なら
自分のせいで家族がツライ思いをしている方が
ずっとずっと苦しくてやるせないから。
だから無理のない範囲で
ちゃんと手を抜くところは手を抜いて
出来ることをやる。
自分にご褒美をあげたり
自分を甘やかしてあげることも忘れないで
全部を自分でやろうとしないこと。

介護や老後の面倒は
ただでさえ、いつ何があるか分からないっていう
先の見えない不安だらけだから。
一人に負担がかからないようにするべきだし
自分がなんとかしないとって
一人で抱え込まないように気をつけなければいけないんだと思う。

人間、歳をとると
身体の色んなところに問題が出てくる。
一年ぐらい前から祖父が血液のガンで
余命あと二、三年だと宣告されていて。

もう高齢だし
いつ何があってもおかしくない歳だから
今まで大きな病気もせずに生活出来ていたことが
とっても幸せなことだよねって
この歳まで生きてこられたことに改めて感謝して
これからも一日一日を大切に
生きていきたいねって言いながら
お医者様には、なるべく苦しまない治療法をお願いしてる。

まだなんとか自宅で生活出来ているので
今は治療も一人で病院まで行っているのだけれど。
(通院先の総合病院は自宅からタクシーで行けるのです)
でも最近はガンの病気の他にも
耳も遠くなってきてしまっているし
足も悪くて杖をつきながら歩いているんだけど
何よりも、認知症の症状が進んできてしまっていて。

今後は、何かあったら心配だからと
母と私が交替で通院に付き添うことにしました。
母は一人っ子で、祖母も高齢だからね。
私は職場にお願いして、
土曜日出勤する代わりに平日を一日休日にしてもらって
その日に付き添えるように変更してもらったんだ。

全部自分たちでやろうとしないことは大切だと思うから
仕事は辞めないけれど。
出来ることは限られているし
出来る「時」も限られているからね。
この歳になるまで
祖父母が健在なのは幸せなことだし
だからこそ祖父母のために何かができることも幸せ。
両親が健在なのも幸せだし
やっと社会人になって自分で働けるようになったから
これから恩返しが出来る。

何かを買ってあげるのもいいと思うけれど
物を買うことよりも
一緒にいる時間を増やしたり、愚痴を聞いたり
そういう「時間を費やす」ことが親孝行だと思う。
「時間」は誰にでも等しく有限だから。

家族はきっと
私自身が無理をしないで幸せに自立していることが
幸せだって思ってくれてると思う。
そういう家族がいることが、何よりも幸せ。
だから、いつか力になれるように
今は兄弟で両親の老後のための貯金をしてる。
兄が銀行に専用の口座を作ってくれて
毎月そこに送金。

もともとカツカツな生活で
ちょっと貯まっても学費の返済(一つ目の大学)と
学費の納入(二つ目の大学)でなくなっちゃって
自分のための貯金はほとんど出来てないけれど
その貯金だけは毎月欠かさず送金してる。
自分のための貯金は大してしてないけれど
それは自己投資として、すぐ使ってるだけだから
自分のために何もしていないわけじゃないよ。
やりたい勉強をやっているし
やりたい仕事をしているからね。

自分を蔑ろにしないように
でも家族のために出来ることをしたい。
親孝行は、親がいるうちにしか出来ないから。

ネガティブになっても仕方ないから
一緒にいられる時間を大事に大事に
肩の力を抜いて
なるようになるさ!で、いきたいと思います。

by Elly

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