無視できない嫌味もある

ずいぶん前にも書いたけれど
(「嫌味を言われたらどうするか」参照)
働いていると嫌味って絶対関わってくるよね。
なんでだろうねぇ。

さらっと流してしまえーと思っていても
絶対ちょっとはイラっとしてしまうし
気にしてないしって言いつつ
実はちょっぴり気にしちゃうし(笑)
かといって反撃は出来ないし(したくないし)
上手にあしらうのも難しい。

嫌味を言われると
怒りのスイッチをピンポイントで押されるから
ダメだと思いながらも
ついついイライラしちゃうし
一生懸命イライラを出さないようにするんだけど
それでもやっぱりそういうのって
空気に滲み出ちゃったりするんだよね。

ほんと、やっかいで面倒くさい。
だけどそういう環境で仕事していくなら
なんとかうまく付き合うしかない。
そう言われないように努力するっていうのは以前にも書いたけれど
それって今後どうすればいいのかっていう自分の努力なんだよね。
それよりも実際言われた時にもう少し上手に対応出来れば
もっと気持ちも楽になるのかなーって思って考えてみたわけ。
で、感謝の気持ちを忘れないっていう基本を
いつも以上に意識してみるのはどうかなと思ったの。

嫌味を言ってくる人ってだいたい決まってる。
だからこそ、その人に声をかけられると無意識に身構えちゃう。
でもそれって、もしかしたらその人が純粋に親切心で言ってくれたことも
自分で勝手に嫌味だって捉えてしまっているのかもしれない。
それなら、ついつい身構えてしまう人の前では
いつも以上に「ありがとう」の気持ちを忘れないで対応してみるのはどうだろう。

よく他人は鏡だって言うけれど
実際に相手がイライラしていると、自然と自分も強めの言い方になったり
つられてイライラしちゃったりしない?
家族とかだと遠慮がないから余計にそうなっちゃう。
最初は普通に話していたのに
「何度も言ってるだろ!」
「だからそうやってるよ!」
みたいな(笑)

イライラだけじゃなくて
誰にも優しくしてもらえないって感じて淋しさでいっぱいの時とか
誰にも気にかけてもらえないって思ってしゅんとしてる時って
自分自身が自分のことだけでいっぱいいっぱいで
誰にも優しくしていなかったり気にかけていなかったりする時な気がする。

嫌なことがあったり傷ついてたりすると
誰に対しても身構えちゃって
無意識に頑なな態度を取ってしまったりするし。
そういうのってすごく悪循環なんだけど
自分としては自分を守るための態度なんだけど
でも客観的に見てみると
穏やかに接してくれる人にも頑なな態度になっちゃってるから
誰もその人に優しい気持ちで接しようとしなくなる。
逆にどんなことがあっても笑顔で頑張っている人に
嫌味ってあんまり言わないと思うのよね。
(嫌味よりひがみになることはあるかもしれないけど)
いつだってどうして私ばっかり…っていうような態度の人には
周りの人はあまりいい気はしないよね。

余裕がない時には、なかなか難しいんだけど
相手が嫌味を言ってくるとかどうとかの前に
今の自分が卑屈になってなかったかなとか
誰に対してもつんつんしてなかったかなとか
優しさとか気遣いとか忘れてなかったかなとか
まずは自分を客観的に見てみることが先なのかなって思う。
それで自分を落ち着かせて余裕が出てくれば
自然と自分自身の態度が変わる。
で、そこまでもっていけたら後は
日頃の生活で心がけている周りの人への「ありがとう」の気持ちを
嫌味を言ってくる相手にも持ってみるといいのかもしれない。

嫌味かっ!って思わずに
言ってくれてありがとうございます。
自分では気付きませんでした。
助かります。

そういう気持ちを込めて、話を聞いてみる。
で、いやーな言い方にならないように、自然体で返してみる。

結婚する前にね、祖母にずっと言われていたことがあって。
それが礼節を重んじるってことだったの。
結婚したら旦那様のご両親に、マメにお手紙を書くこと。
何かにつけて、ご両親を頼ること。
自分の親の方が頼りやすいからつい自分の親に聞きがちなことも
旦那様のご両親に聞くこと。
あなたはもう、うちの子じゃないんだから。
そう言われた。

「家事が苦手でも、これといってすごいところがなくても
マメに連絡をくれて、頼ってきてくれていたら
あの嫁は何も出来ないけれど可愛いからねぇってなるものなのよ」
と祖母はよく言ってました。

だから結婚生活を送っていた時には
お料理で困ったときに、お義母様に聞いてみたりとか
教えてもらったら実際そのやり方で作ってみて
完成したものの写メを撮って感想付きで送ったりとかしてた。

媚びるとかじゃなくて、純粋に自然に無理なくやってみる。
それってその人を理解しようとしているってことだと思うから。
恋人同士でもそうじゃない?
彼が好きな音楽を聴いてみたり、イイって言ってた映画を見てみたり。
それが自分の好みじゃなくても、それはそれでいいの。
相手がそうやって行動してくれたら、それだけで嬉しい。
私のことを理解しようとしてくれてるんだなって思えるし
大事に想ってくれている気持ちが言葉よりも如実に伝わってくるから。
それって恋人同士だけじゃなくて
友達でも職場でも同じだと思うんだよね。

多分祖母が言っていたことって
人とのコミュニケーションの上ですごく大切なことだと思う。
手書きでもメールでもその人のための「コメント」を書く時は
当たり前だけど「その人」のことを考えるよね。
この「相手のことを考える」というのが
コミュニケーションの基本だと思うし、円滑な人間関係を築く秘訣。
だから苦手意識があったとしても
誰に対しても真摯に向き合うことが大事なんだと思う。

嫌味を言われると、苦手意識でいっぱいになって
どうせこの人は分かってくれないって思っちゃって
相手を理解しようっていう心がどっかいっちゃう。
でも、出来るだけ冷静に客観的に
あとはちょっと(かなり)良いように捉えて
自分のために言ってくれているんだって思うようにしてみる。


ちょっとした会話で出てきたことを実践してみたり
面白かったって言っていた本があれば読んでみたり
仕事で分からないことがあれば相談してみたりする。
相手を理解するための努力って意外な一面を知ることが出来るから
それで会話が弾むことだってある。

自分の世界が広がるから楽しいし
相手との関係もうまくいけば一石二鳥。
うちの課は読書好きな人たちが多いので
よく新刊が出ると、読んでよかった本の話になるんだけど。
そうやって上司だろうと同僚だろうと後輩だろうと
苦手意識を出来る限り排除した上で近付こうとしてみれば
意外な一面を知ってうまくいくようになったりする。

それでもひたすら嫌味を言ってくる人は、もう知らん(笑)
出来る限り関わらないように適度な距離を取ったり
可能であれば親身になってくれる上司に相談してみる。
一人で抱え込んで頑張り過ぎない。

自分に出来る限りのことをしてみて、それでもダメなら仕方がない。
どれだけ頑張っても、無理な時ってある。
そしたら逃げる勇気も必要。
そこで頑張り過ぎて心が壊れたら元も子もないから。
職場は他にもたくさんあるし
いっそのこと業種を変えてみたっていい。
今そこにいると、其処から見える景色が世界の全てのように感じるけど
世界はまだまだ広くて、どこまでも広がってる。
外国で働いてみてもいいし、資格を取得して違う世界に飛び込んでみてもいい。
大事なのは、見ないフリをして逃げ続けないこと。
逃げたらちゃんと問題と向き合うこと。
そしたらきっと大丈夫。
環境が変われば、心機一転してまた前へ進めるから。

人間関係って何歳になっても悩みのタネだけど
でも少しずつ自分の中で折り合いがつけられるようになるといいよね。

by Elly

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