にやりと笑ってしまう一冊

相変わらず
仕事や勉強の情報収集のための本ばかりを読んでいる私。
昨日もAmazonで数冊仕事用の本を注文。
そんなかたーい本から離れたい時に
肩の力を抜いて読める本を一冊ご紹介。

「ちょいな人々」
萩原浩 著
文春文庫

なんていうか
「あはは」でもなく
「ふふっ」でもなく
あえていうなら・・・「にやり」と笑ってしまう本。

内容はタイトル通り、ちょい・・・な人々が登場する
短編が7編収められています。
いじめられっ子と一緒に復讐する相談員さんとか
脱サラした占い師とか
なんかちょっと残念な感じの人たちが主人公になっているの。

一番面白かったのは、最後に収められいる
「くたばれタイガース」という短編。
もうさ、タイトルからして惹かれるよね。
どことなく悪意のありそうなタイトルですが、そんなことは全くなく(笑)
愛情たっぷりでした。

結婚する予定の彼を両親に紹介する女の子の話なんだけど
彼はかなりの野球ファンで。
彼女がいつ家に挨拶に来てくれるの?って聞いても
その日は試合が…なんて言う始末。
それでもやっと彼と予定を合わせて、彼が挨拶に来ることに。
しかし、ここで一つ問題が!
実はお父さんは巨人ファンで、彼はなんと阪神ファン。
しかもその日は、ちょうど巨人対阪神戦をテレビ中継していて…
さぁ、どうなる!?
という話。

もうね、ものっすごくリアリティに溢れていて、思わず笑ってしまった。
実は元夫は阪神ファン(笑)
しかも家族全員ね。
私は特に興味がなかったので、
彼の実家に行った時に野球中継をしていたりすると結構大変だったなぁ。

どんな短編も、あー分かる!って感じのお話で
さらっと読めるので、毎日を頑張っていて
たまには、ほっとしたい人にオススメ。

by Elly

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